デジタルカメラに使用されているイメージセンサーのサイズをわかりやすく図にしてみました。
主なセンサーサイズの違いを視覚的わかるようにしてみました。このサイトで見ている人は写真を趣味にしている人が多いと思うので、なじみのあるのはフルサイズ・APS-C・マイクロフォーサーズ・1型センサー辺りではないだろうか。1/2.3型はコンデジで主に使われているセンサーサイズ。
APS-Cについてはサイズにソニーとキャノンで少し差がある。
フルサイズ(36mm×24mm)
なぜフルサイズセンサーの方が画質が良い
『センサーサイズが大きい』⇒『多くの光を取り込める』ということです。
イメージセンサーの性能だけではなくレンズ性能の差も関係してきますが、画質の良し悪しを決める要因の一つにイメージセンサーのサイズが重要だという事です。
フルサイズ2,400万画素のセンサーとAPS-Cサイズの2,400万画素のセンサーを比べたとき、当然のことながら1画素あたりの大きさはフルサイズのほうが大きいです。ですので多くの情報を取り込めます。光も多く取り込めます。
また、フイルムカメラからの乗り換えもセンサーサイズの関係で画角が同じ為感覚的に使いやすかったにでしょう。ただフルサイズ機はセンサーが大きい為センサーが高価でもありカメラ本体価格も高いです。またフルサイズセンサーのカメラのほうが背景をぼかしやすいです。ポートレート撮影するときは絶対にフルサイズ機と明るい単焦点レンズですね。
カメラマンにとって単焦点の高級レンズは重い大きい高いという3重苦ですが、その先にはやはり素晴らしい写真が撮影できる…はずです。
APS-Cサイズ
規格として厳密に決められたものではないため、各カメラメーカー・機種により若干の大きさの違いがある。これはキャノン(22.5×15mm – APS-C (x1.6))とソニー(24.0×16mm – APS-C (x1.5))というかんじだ。細かくいうと微妙な大きさの違いのセンサーはいくつかあるがそこは無視する。
このセンサーサイズのカメラは入門機から高級機まで幅広く揃っています。
フルサイズ機に比べてセンサーサイズが小さい為システム全体としてフルサイズ機に比べて小型化できるメリットがあります。初期の頃はセンサー価格の問題で開発されたようですが、現在はフルサイズセンサーのカメラと住み分けが行なわれているように思います。
マイクロフォーサーズ
デジタルカメラの初期にオリンパスがフォーサーズシステムを開発したのが始まりと記憶しています。その後デジタル一眼レフカメラからミラーレス一眼に進化し呼び名もマイクロフォーサーズと変わりました。統一規格としてオリンパスが提唱しパナソニックが現在マイクロフォーサーズ陣営にいます。同じ規格のため交換レンズはオリンパスのものもパナソニックのものも互換性があります。
APS-Cより小さなセンサーなので更にシステム全体として小型軽量化が可能です。荷物を少なくしたい旅行などには向いています。多くの優れたレンズが揃っているのでその場に応じてレンズを選べる点もいいです。フォーサーズセンサーはコンパクトデジカメと同じ3:4の縦横比を採用しています。ですので3:2にトリミングすると単純に画素数は少なくなってしまいます。
1型センサー
コンパクトデジカメと一眼レフカメラのいいとこどりを狙ったようなセンサーサイズに思えます。一定数の需要はあったと思いますが、どっちつかずでサブカメラ的な感じがします。初心者にはお勧めしません。
1/1.7型センサー
表からは省いてしまいましたが、一時期高級コンデジにも使われていました。コンデジでもこっちのタイプを搭載したコンデジのほうが1/2.3型センサーの製品より高画質…なはずです。ですが機種はあまり多くありません。というか現在見当たらないんですけど…。上手く差別化できなかったのでしょうね。
1/2.3型センサー
主にコンデジやスマホのカメラに使われています。スマホもコンデジも同じセンサーが使われているということはセンサーの差による画質の差がないということになりますので、安いコンデジならスマホで十分となります。カメラ市場全体としては出荷台数が減っている大きな理由はここにあるのではないかと思います。私もちょっとした写真ならアイフォンです。
カメラにおけるセンサーサイズと画質の違いについて簡単に解説しましたが更に深く知りたい方は自分で調べてください。
結論は好きなセンサーサイズのカメラを使ってください。長所短所があるので目的と予算で選べばいいです。でもそれでは初心者にあまりにも不親切なので書くセンサーサイズごとに、どのような人が向いているかまとめてみました。
フルサイズミラーレスカメラに向いている人
見栄を張りたい人・高画質な写真を撮りたい人。夜景写真を撮りたい人・ポートレート撮影をしたい人。ぼけを活かした写真を撮りたい人。
APS-Cサイズのカメラに向いている人
パパママカメラとして使いたい人。
マイクロフォーサーズに向いている人
オリンパス信者。旅行で写真を撮りたい人。交換レンズも揃っており機体自体も入門機から高性能機まで揃っている。センサーサイズの小ささは全体にピントを合わせやすい、望遠レンズにおいてはフルサイズ機のレンズに比べて小さく軽い等のメリットがある。
現在私はパナソニックのカメラも所有しているが普段使いには文句ない。ちょっと出かけるときにもさほど荷物にならない。1台は所有していてもいいカメラだと思う。
コンパクトデジカメに向いている人
スマホを持っていない人。マニア。時代に取り残された人。一部機能を特化したコンデジもあるがやがてスマホ搭載のカメラにとってかわられるだろう。
携帯カメラに向いている人
万人です。今時スマホを持っていない人はいないのではないかと思うくらい普及している。そしてスマホにカメラが付いていない機種はない(多分)。最新のスマホ搭載のカメラは画質的にも十分に満足のいくものが多い。最近は更に大きなセンサーを積んで高画質化を図った機種もある。例えば『AQUOS R6』だ。1インチサイズのイメージセンサーと、ライカのレンズ「ズミクロン」の称号を得たF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成レンズを採用という超ハイスペックカメラである。最も価格もsimフリー端末で90,000円~165,000円(2022/05価格コム調べ)。
高画そのセンサー、パソコンスペックは大丈夫ですか?